SpringOnePlatform Conference Pre training レポート.

はじめに

昨年のSpringOne2GXに引き続き、
今年もラスベガスで開催されているSpringOnePlatformという
カンファレンスに参加させて頂いています。
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今年は、カンファレンスに先立つこと2日間、
Pre-Conference Trainingという形のTraining Programに参加してきました。
本ブログでは、Trainingの所感について記載させて頂きます。

Pre-Conference Trainingについて

https://springoneplatform.io/training

今回のカンファレンスでは、先立つこと2日間をかけて、
spring関連の技術を学ぶことができるPre-trainingが開催されました。

Pre-Trainingでは、いくつかのコースが用意されています。

  • 1.Developing Applications with Cloud Foundry
  • 2.Building Big Data Solutions
  • 3.Spring Cloud Services
  • 4.Spring Boot Primer
  • 5.Spring Cloud Data Flow

今回,3,4のどちらにするかかなり悩んだ末に4を受講しました。
4は今回用意されているコースの中では最も基礎的なコースになります。(たぶんですが

Spring Bootへの理解を深めることを目的として、
Spring Bootに関連する機能を一通りハンズオン形式で学ぶセッションとなっています。

Spring Boot Primerを選択した経緯

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このセッションを選択した理由はいくつかあります。(ほぼ一つ)

  • 1.自分自身見逃してそうな知識がありそうだった
  • 2.社内のSpring関連の技術のチュートリアルの強化
    • これが今回このコースを選択した一番の理由です

最近、部署の人員が急速に増えたり、多くのインターンを受け入れている状況の中で
チュートリアルレベルの内容をメンターが個々に教えたりするコストを削減する
・実際のタスクに入ってもらうにあたっての最低限の知識を最短時間で学んで貰える
ことが必要だと感じ、
一通り自分の部署で使っている技術を学んでもらう為のチュートリアルのようなものを作成しました。
(公開できないのが残念ですが…)
少しずつ内容を加筆しているのですが、

  • まだまだボリュームが足りていない、
  • 実践的な演習・学習を行うには少し内容が乏しい

と感じていて、今回のTrainingを通じて、インスピレーション貰えたらな、、
とちょっと変わったモチベーション(?)を持って、このコースを選択することに決めました。

また、少々具体的な話になりますが、
部署・会社でラッパーしてるライブラリとか、親ライブラリとかWEB APIで提供されている機能がある訳ですが、
個人的には可能な限り、
何も分からずに使ってほしくない(わからなくても使えるのがいい所と言えばそうなんですが)
と考えています。
ですので、チュートリアルを通じて、ある程度生のライブラリを使ってもらって、
根底にある技術をある程度理解してもらえるような期待をしています。
その上で、現状我々がどのような経緯でラッパーしたのかとか、親ライブラリを作ったりしているのか分かって貰えれば、
その人はそういったところに改善の必要性を見出したりできると思うからです。

一方で、やっぱりそういうことを一人一人に教えられるような時間が割けなくなってきたということもあれば、
同じようなことを何度か新規に参画された方に共有する中で、
ある程度体系的にまとめられるようになった。ということもあります。

Spring Boot Primerについて+所感

有償セッションですので、具体的な内容には踏み込みすぎないことをご了承ください。

今回、事前に環境のセットアップの為のドキュメントが配布され、
必要なツールや環境構築の指示がありました。
JavaとかIDE入れておいてという建前的なものだけではなく、
このCLI入れておいてとかもあって面白かったです。

Pre-trainingの内容ですが、下記のサイトのTopicsに記載されている通り、
https://springoneplatform.io/training

これらの内容について、幅広く実習していく感じです。

良かった点は、

  • 口頭の説明だけ終わるものはなく、すべての講義についてハンズオン形式の実習がある点
  • ハンズオンに加えて演習問題(Challenge)的なのもあるので、暇にならないw
  • 上記の内容の3~10は繋がっていて、これらの機能を持ったアプリケーションが実装されるので、

実際のSpringBootアプリを1から実装するのと、比較的似ている流れで進められる

  • 多分Slate使って作られたと思われる、専用の研修用サイトがあり(もちろんPCF(Pivotal Cloud Foundary)上で動いているようでしたw)、

付け焼き刃の研修内容では無いことの安心感笑

  • Slateのデザイン上、右に常にサンプルコードが表示されつつチュートリアルの内容を読み進められる為、エンジニアにとって直感的に理解しやすい
  • いつでもpivotalのエンジニアに質問できる(研修と関係ないことも聞きたくなります)
  • Springのコードを2日間書いた後にカンファレンスが始まるので、ウォーミングアップとしてもいい


考慮点は

  • 10,11あたりはボリューム的な問題もあるが、本研修ではさすがに全てはカバーされない
  • MivroserviceやSpringCloud周りを学びたい方は"Spring Cloud Services"のような研修項目を受けた方がいいですね。

※日本で受けられる研修に同じような項目は2016年8月4日現在ないようです。
https://pivotal.io/jp/academy

感想は

  • Spring Boot CLI

これを使ってproject立ち上げる癖はなかったんですが、コマンドラインですらすら行けちゃうのはやっぱり楽しいですね。
本当にさくっとしたコードを試すときはこれがいいかも。。(特にgroovyの場合は簡単すぎる)
あとはチェックアウトしたbootのアプリを起動してみたいだけとかのときはこっちの方が楽ですね。

  • Spring Securityまじ便利。使ってなかったの後悔。特にプライベート笑
  • Slateをこういう使い方するの面白いな、、と思いました。新鮮。

もしも翌年以降のSpringOnePlatformでも同じような研修が行われるようでしたら、
検討してみてはいかがでしょうか。

僕はこのトレーニングのおかげで気持ち作って、カンファレンスに臨めました!
次回以降はカンファレンスの内容に関する記事になると思います。

プロローグ的な投稿になりますが、以上です!